コンビニの不都合な「便利」

元コンビニ本部社員が綴るコンビニ業界のホントの話。

セールと「既存店前年比」の話。

こんにちは。

元社員です。

 

いきなりですが、8月度のセブンイレブン既存店前年比が出ましたね。

 

セブン-イレブン/8月は天候不順で1.5%減の影響も、商品開発で前年超えを確保(2017.09.20)|流通ニュース

 

あれだけ雨が続いた8月でしたが、セブンイレブンの既存店売上前年比は0.2%増でした。これでなんと61カ月連続既存店売上前年クリア

業界2位のファミリーマートが2.3%減という中では素晴らしい結果ですね。

 

一方で、客数という点でみるとどのチェーンも前年割れに苦しんでおり、コンビニ飽和気味といったところです...

 

さて、61カ月連続でプラス成長しているセブンイレブンですが、大企業故に「何が何でも前年比クリアだ!(プラス成長)」という考えに縛られ、前年クリアが危うくなるとセールをぶち込んできます。

 

もちろんセールの負担は本部ですが。(他社はセールによって加盟店負担の場合もある)

 

そして、セールによってつくられた前年数値は、セールがなければ本年も越えられません。(天候などが追い風にならない限り)

そうして、セール→セールという年がら年中セールの悪循環に陥っているのも事実です。

 

「最近、フライヤー10%引きセールが多いな?」なんて感じた時は、そういった大企業の事情も是非、考えてみてください。

 

終わり